「キャプテン翼」著作権侵害・違法NFTスキャム事例
FOOTBALL METAVERSE及びMANGAVERSEというNFTアートを公式サイトで配布・販売している。2022年5月中旬に「キャプテン翼」関連のNFTを配布。
MANGAVERSEが「キャプテン翼」の使用権を取得したというツイートをするも、「キャプテン翼」に関するNFTの権利はTUBASA社が独占的に管理していて、FOOTBALL METAVERSE及びMANGAVERSEが取り扱う「キャプテン翼」は違法NFTだと判明する。
【緊急拡散希望】
— キャプテン翼 公式 (@TsubasaPR) 2022年6月17日
FOOTBALL METAVERSE及びMANGAVERSEが発行するNFTはすべて違法なものです。『キャプテン翼』に関するNFTの権利は独占的に株式会社TSUBASAが管理しており、この両者は権利を有していません。『キャプテン翼』ファンの皆さん、このNFTは絶対に買わないよう、よろしくお願いいたします。 https://t.co/0G0zuAB8cL
日本語圏のTwitterの日本語圏には瞬く間にニュースになったが、海外ではまだ反応がなかったので、キャプテン翼の作者である高橋陽一氏も海外ファンに向けて注意を促す。
To our eminent Tsubasa Lovers,
— 高橋陽一 Yoichi TAKAHASHI (@0728takahashi) 2022年6月17日
Right now, Captain Tsubasa's NFTs are illegally being sold. The story is already spreading in Japan, but it is highly possible that our fans overseas are still deceived.
Could you give us a hand and help this message get across? #TsubasaNFT
業者が使用権を獲得したという言葉があっても安易に信用はできないということですね。
株式会社TSUBASA代表取締役の岩本義弘氏のツイを追っていくと無茶苦茶っぷりがわかる。
先ほど『キャプテン翼』の公式でツイートしましたが、権利を有していない会社が『キャプテン翼』のNFTを販売しようとしています。このFOOTBALL METAVERSE社とは数ヵ月前からやりとりして、彼らの権利が違法なもの(詐欺)である旨伝えていたにもかかわらず、強行突破しようとするなんて……凄すぎる。 https://t.co/QQAoCsoqVU
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2022年6月17日
今回の件でタチが悪いのは、キャプテン翼のNFTを販売した実績をもとに、今後、世界中のサッカー選手のNFTを販売しようとしていること(キャプテン翼のNFTを買った人は、今後サッカー選手のNFTを優先的に買えると明言してます)。これは世界中のサッカーファンを相手にした詐欺に発展する可能性大です。 https://t.co/QQAoCsoqVU
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2022年6月17日
とにかく、こんなムチャクチャな詐欺プロジェクト、絶対に成立させるわけにはいかないので、現在、販売予定及び二次販売の可能性がある各NFTプラットフォームにも連絡を取っています。日本国内でも注意喚起のためまだまだ拡散したいのですが、地上波ニュース番組等で取り上げてもらえないですかね? https://t.co/QQAoCsoqVU
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2022年6月17日
FOOTBALL METAVERSEはDiscord等で「エノキフィルムと中国のファンドから正式に〜」などと言い訳しているようですが、彼らとの打ち合わせで、『キャプテン翼』のNFTに関してエノキフィルムが一切の権利を保有していない旨、集英社からの授権証を見せて説明しています。つまり、明らかな確信犯なのです。 https://t.co/UjOnqm4yG2
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2022年6月17日
このフットボールメタバース、驚いたのが、「キャプテン翼のNFT持ってるとワールドカップチケットの抽選にも参加できる」と書いてある……(FIFAの権利に120%抵触してます!笑)。いろいろと誤解だとか、確認して改めて正式見解出す、とか言ってるようですが、ここまでのやりとりから考えて絶対ウソ。 https://t.co/QQAoCsoqVU
— 岩本義弘 (@ganpapa) 2022年6月17日
確信犯だった…。強行突破でやってもなんとかなるという認識なのだろうか….。
自分がファンのNFTがあっても権利関係のことを注意し、確認してから購入するのが良いでしょう。今回は、公式が元々交渉していて、それでも強行突破されたので公式直々に注意喚起してたので周知も速かったが、全部が全部そういう流れにならないし、日本の著作権コンテンツは沢山あり、これからのNFT界隈とも相性が良いのでどんどん広がってくると思います。その分だけスキャムの可能性も高まりますので防御力高めでいきましょう。
END