DRAGOMA(ドラゴマ) スキャム・ラグプル事例
DRAGOMA(ドラゴマ)は、2022年8月7日リリースし、翌日に出口詐欺をしたプロジェクト。
歩くことで報酬を受け取り、ドラゴンを育成する流行りのM2Eと組み合わせた育成Move to Earnのブロックチェーンゲーム。
卵を無料配布し、広くインフルエンサーたちも紹介報酬を受け取るべくリファを大規模に展開されていた。卵は無料なら40日後に孵化。500MATIC支払えばすぐに孵化する。孵化後に出金可能という仕組み。500m歩くことで1日最大12.5MATIC稼げる。
リリースした日には、卵状態でも歩けば報酬が受け取れたが翌日になると報酬は受け取れなくなり、卵は消失。
【スキャム運営の動き】
- MEXCに上場
- 卵消失
- ログイン不可
- ホワイトペーパー消失
- 公式テレグラムのグループ名が「a」になる
- 公式サイトアクセス不可
- 公式アカウント消失
【ラグプル危険ポイント】
- 報酬がネイティブトークン(MATIC)
- 美味しい報酬(1日12.5MATIC)
- 無料配布
- リファ強い
- グラフィックがハイクオリティでも疑え
- 準大手のMEXC上場はお金を払えば誰でも上場できる
- M2EなのにGPS機能なし
- アプリ版があっても信用に値しない
【スキャム予防対策】
今回、判断が難しかったのは、ゲームグラフィックの高さ。これまでは、低クオリティのゲームがラグプルしていたので、3Dグラフィックのドラゴンが動くハイクオリティなゲームなら開発費もかけてるし、大丈夫だろうと思うだろう。
しかし、DRAGOMA(ドラゴマ)の3Dのドラゴンたちは、開発者がゼロからクリエイティブしたわけではなく、販売サイトから購入した可能性が大きいと判明した。
つまり、$40程度で3Dグラフィックのアセットを購入してアプリに貼り付けていたのだ。
対策としては、新規のBCGを発見したらスクリーンショットを撮影し、それをグーグルレンズの画像検索にかけ、同じようなグラフィックがどこかの販売サイトで売買されていないか確認すること。
あとは、やはり、報酬面。
今回も報酬はネイティブトークン(MATIC)で、しかも500m歩いただけで1日最大12.5MATIC獲得できる。出金が孵化後が条件で、リリース開始40日後にユーザーが一斉に出金すると考えたら運営は支払えない可能性が高いと考えるべきだった。
DRAGOMA(ドラゴマ)は被害総額4億円の出口詐欺として報じられる。
今回、ニュースでも報じられたのは被害額が大きいのとトークン上場してたからでしょうか。
END